昭和3年の夏、ぼくは河童に出会った。
Retrospective tohno.
A5オフセット28P 300円を予定 |
●あらすじ |
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SEEN1〜遠野物語、1999年夏 20世紀最後の御柱の喧騒が明けた翌年、信州諏訪からはるばる遠野を目指す守 矢の二柱。お目当ては遠野のカッパ爺さんこと阿部与市さん。どうやらテレビの『たけ し・さんま超偉人伝説』を見て、わざわざ遠野くんだりまでやって来たようです。 ※つーか探したら動画があった。凄い時代になったね! http://www.youtube.com/watch?v=1GvR5rWwCdE ちな守矢の二柱が乗ってる汽車は急行「陸中」。盛岡から花巻、釜石を経由して宮古 に至る急行(←ここ重要)列車です。JR化後初の新型急行用気動車キハ111で運転さ れ、凋落が進む地方ローカル線の起爆剤になるかと思われましたが、平成14年ダイヤ 改定で「陸中」は快速列車に格下げられ、平成23年の東日本大震災後は運転区間が 盛岡〜釜石間に短縮され現在に至ります。 |
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SEEN2〜民話のふるさとへ、よおこそ 二柱が利用したのは今は無き「ウィークエンドフリーきっぷ」、JR東日本の全線が週 末2日間乗り放題という神切符で、上諏訪からだと未明に長野始発の急行「アルプス」 に乗り、東京から朝一番で動くことが出来ました。しかしこの神切符も2000年6月を もって発売終了。急行アルプスも間もなく上りの新宿行から廃止され、後に臨時快速 「ムーンライト信州」に移行するかたちで中央東線の鉄路から姿を消しました。 わが青春の90年代、汽車旅をするにはまったくもって良い時代でした。 |
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SEEN3〜カッパ爺さんは何処へ? 駅前の観光案内所で訪ねてみると、カッパ爺さんは「阿部与市さん」といって、ここか ら少し離れた「カッパ淵」に時々現れるようです。これでわざわざ岩手県まで来た甲斐 があったと安心する二柱ですが、そこはスマホもツイッターも無い時代。与市さんが居 るか居ないかは完全に運次第です。それでもわざわざ遠野まで来たんだから。二柱は 言われた通り「カッパ淵」を目指します。 ケータイもネットも黎明期だった90年代、、汽車旅をするにはちょっと不便な時代だっ たかもしれません。 |
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SEEN4〜カッパ淵にやってきた! 観光案内所で貰った地図(スマホなんてものはない!)を手探りに、迷いながらもな んとかカッパ淵へと辿り着いた二柱。果たして与市爺さんは居るだろうか。するとそこに 待ち受けていたのは、二柱とも思いも掛けなかったあの妖怪だった! つづく! |
ニッポンで最も幻想郷に近い土地、岩手県遠野。
カミサマと妖怪と、そして人間たちの織りなす現代の遠野物語を、ひとつ宜しくお願いします。
2014.5.11(日)・博麗神社例大祭「に40a」
サークル「ケロちゃんプロジェクト」で、残念な咲夜さん(FC2に出たらしい)と握手!